オートメーション化に勝る人の対応。
火曜日に東京に出張に行った際の出来事です。
新春パーティー後、当社の会長、社長と部長とともに都内の大手サロンチェーンのオーナー様とホテルの上のバーでご一緒させていただきました。
↑バーからの眺め。こんな夜景を見ながらカウンターでゆっくりグラスを傾けてみたいですね。
そんなアルコールの時間もあっという間に過ぎ去り、新幹線で帰る時間も迫りました。
東京駅に着き、高崎までの新幹線の切符を握りしめ改札を通り、無事に新幹線に乗り込みました。
・・・いつの間に寝てしまっていたのでしょうか。
ふと眼が覚めると、
アナウンスが。
「終点越後湯沢です。どなたさまもお忘れ物なさいませんよう・・・」
「えっ!!」
慌てて身支度して、外をみるとすでに越後湯沢のホームに新幹線が入っているところ。
反対側のホームをみると新幹線が止まっていて、ダッシュで反対側に行けば間に合うかと。
新幹線を降り、ダッシュで階段を降りて反対ホームにあがろうとした瞬間。
エスカレーターは止められており、照明も消されている。
終わった。。。
上り電車はすでに終了。
そうなんです。
久しぶりに、新幹線では初めて寝過ごしました。
しかも運が悪いことに折り返し電車なしの状況。
強制的に越後湯沢で一泊確定した瞬間でした。
動揺しているからか改札に切符をいれると、
ピンポーン!っと。
そりゃそうです。切符は高崎までですから。精算しなきゃ出れません。
ところが、外から駅員さんが「そちらから出てください」と。
促され切符をもって窓口で、
「すいません、乗り過ごしてしまって。。。」
すると駅員さんが、
「では、明日の始発6時7分の新幹線に乗っていただければこちらの切符で精算なしでお戻りいただけるようにします。」と。
マジ!?
完全なるこちらの不注意で距離以上乗り過ごしてきているのに。
この対応には驚きました。
そしてなんとか湯沢で1泊し(ほとんど一睡も出来ずでしたが)、無事にまた翌朝越後湯沢の駅に戻り、窓口で昨日の切符ともらった証明書を渡すときちんと引き継ぎがなされているらしく、窓口のなかのホワイトボードに昨日聞かれた名前が書かれていて照合され、
「では高崎駅でもこちらを駅員にわたしてください。」
と切符と証明書を返してもらい、改札を通らせてもらいました。
そしてもちろん高崎駅でも駅員さんにそれらを渡して改札を通過。
これは、いろんなものが機械化されていても人でなければ対応できないことの一つだろうと思わされました。
切符は出発地から目的地までシステム化された機械で発券されていて、それを読み取る機械が自動改札である。
しかし、今回のようになんらかの事情で乗り過ごしてしまい、まあ折り返し電車があれば改札は通らずにすぐに反対ホームから戻りの電車に乗ればいいのかもしれませんが、今回のように改札を通ることをよぎなくされたとき、自動改札しかない無人駅であったならどうにもすることが出来ないでしょう。
乗り越しの精算をし、翌朝目的地までの切符を再度買い求めるのが普通でしょう。
が、そんなことを乗客にさせないJR東日本、それも越後湯沢の駅員さんに高崎駅の駅員さん。
素晴らしい対応だと思いました。
こんな体験をして、いろいろなことが機械化され、オートメーション化が図られ、2020年には無くなる職業などが発表されたりと人工知能が人の職を奪うかのように言われていますが、人間がやることの意味とはこういったことなのだろうと思いました。
物事に対しての考え方が「これはこうだから。これはこうでなければならない。」といった通り一辺倒の考え方しか出来ないようだと、そんな考え方のあなたはいつか機械に代用されてしまうよ。と警告されているのだろうと。
もしここで人がいるのに自動改札と同じような対応(先に書いた精算して切符買っての普通のこと)をされていたら駅員さんは本当に人件費削減の対象にされてしまい、機械化が進んでしまうのだろうと。
でも、今回の対応はやはり人でなければいけないという対応を経験することが出来ました。
乗り過ごしという、久々にやらかしたなーと思いましたが、いい経験をさせてもらいました。
改めて越後湯沢の駅員さん、ありがとうございました。
それにしても越後湯沢降りたら猛吹雪であらためて雪国ということを実感させられました(笑)
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